STRAPPLE 平STRAPPLE SAMURAI METHOD YAWARAGI

open

呼吸の発見 その3

呼吸の発見 その3

全治三か月の膝はプラプラして立つのも怪しい状態。
正道会館の全日本は3週間後
格闘技マスコミはシュートボクシング対空手と煽った。
 
本人はそれ程意気込んだ訳じゃない。
当時の格闘技はメーンを張ってもプロに専念出来る程
ファイトマネーを貰える訳ではなかった。
 
シュートボクシングでメーンを何度かやると
この先何があるのか?
モチベーションが下がった時期だった。
 
それで調度一か月くらい前に就職した。
 
格闘技は大好きなのでプロは少し休みながら
アマチュアの試合にでも出ようかな?
全く適当な感じで正道会館の全日本に自分で申し込んだ。
 
そうしたら、物凄い盛り上がり方になっていた。
 
それで焦って練習して膝を痛めた。
プロの試合の時でさえ試合前にこんな怪我をしたことはない。
 
でももうやるしかないのだ。
覚悟を決めるしかなかった。
自分で決めたというより決めるしかなかった。
 
僕の覚悟はこうやって決まる(笑)
素手のバーリトゥードもそうだった(笑)
 
何かに導かれるように覚悟を決める(笑)
 
立つのもやっとなので出来ることをやった。
始めは椅子に座ってパンチだけのシャドー
すぐにそれでは全然足りないと気がつく。
 
そんな練習で勝てる程格闘技は甘くない。
それで考えた。
カラダを動かすきつい運動は無理だ。
 
出来る追い込みの運動は、、、
呼吸を止めてシャドーやろう。
呼吸を止めてシャドーをやる。
 
それでもまだ足りない。
息を吸って全部吐き出す。
そのまま限界まで腕を動かす。
 
頭の中が真っ白になる。
それでも続ける。
 
カラダの内側で呼吸が蠢いて
カラダの内側がザワザワと動く感じがした。
 
数日すると立てるようになった。
今度は立った状態で息を全部吐き出してパンチを打つ。
それしか出来ないから狂ったようにパンチを出す。
 
息を止めて滅茶苦茶に動くと
呼吸が苦しくなるそのまま続けると呼吸が
カラダの内側でドロドロと動く感じがした。
 
心臓の動きがドクンドクンと早くなる。
ドクンドクンを我慢して動くと体の中に竜巻みたいな
動きがやってくる。
 
カラダの内側がグルグル回って
ぶつかり合うような不思議な感じがした。
 
思い返すとこの時に自分の体の内側を
感じる力が磨かれたのかもしれない。
 
引退して始めた武術は自分のカラダの内側を見る。
これを内景(ないけい)を見るという。
古くから伝わる口伝。
 
自分の内景が見えると段々相手の内景も見えてくる。
ずっと前に実はやっていた。
全ては用意されている。
 
膝は2週間もすると凄く楽になった。
大会の二日前恐る恐る飛び膝蹴りをやった。
怪我する前と同じ飛び膝蹴りが出来た。
 
立ったままでしか練習はしていない。
それでも試合でスタミナは持った。
 
30年が過ぎて読んだ本。
呼吸によって負傷の回復も早くできる。
スタミナやパワーも強くなる。
 
武術の口伝と格闘技の経験が繋がった。
用意されたものに気がつき、繋げると道が開く。
 
30年近くが経って繋がってきた。
 
グラップラー刃牙は怪我をする前の練習の記事から
インスピレーションが始まったらしい。
 
少しでも時期がずれて取材の時に怪我をしていたら
グラップラー刃牙は生まれなかったのかもしれない。
 
全て偶然で必然なのかもしれない。
 
何となく出場した正道会館の全日本
就職して格闘技と距離を置こうと思った行動だった。
 
ところがこの大会に出たことで
僕はシュートボクシングの選手から一歩抜け出た。
 
シュートボクシングという所属団体を飛び越えて
平直行という名前が格闘技界で
知られるようになった。
 
プロとしてのランクを僕はこの日上げた。
距離を置こうと思った格闘技に呼び戻された。
 
この大会で石井館長と出会ったことが
のちの総合格闘技デビューに繋がる。
 
K-1が生まれる前の出来事
K-1の開幕戦で僕はエキシビジョンマッチを
総合格闘技でやった。
 
そしてこのご縁の繋がりで
カーリーグレイシーと出会い
アンディとも出会った。
 
いま武術の深さを知るきっかけがやってきた。
 
動画は30年後の息を吐き出してからやる
パンチシャドーです。
 

呼吸の発見その3全治三か月の膝はプラプラして立つのも怪しい状態。正道会館の全日本は3週間後格闘技マスコミはシュートボクシング対空手と煽った。本人はそれ程意気込んだ訳じゃない。当時の格闘技はメーンを張ってもプロに専念出来る程…

平 直行さんの投稿 2020年9月5日土曜日

 
何処にもない健康柔術を一緒に
やりましょう。
何処にもない強くなるコツも
 
柔術で充実ストライプル
 
ストライプル 入会金0円キャンペーン第2弾
 
入会キャンペーン第2弾開催中
詳細はこちらをクリックください。
https://peraichi.com/landing_pages/view/tairanao

よく読まれている関連記事

関連最新記事