島津先生から教わる柳生心眼流の稽古
先生と向き合う時間
メモを取ることは許されなかった

島津先生は何度もこう言った

始めから全部教えたのは
お前さんだけだよと

心眼流とは眼には見えない
心の奥の力を見て引き出す

メモを取れば意識に残る
それは知識を増やすに過ぎない

メモを取らないと
記憶の奥に残そうとする
記憶の奥は普段は無意識

無意識は必要な時だけ働く
意識は迷いを生み出すことが多い

最近ふと出て来た記憶
中学生の頃に買った
中国武術の一冊

著者は笠尾恭二先生
日本に於ける中国武術の
初期の先生

そういえば腰痛になった時
本に載っていた運動をすると
腰痛が良くなったのを思い出した

40年以上前に読んだ一冊
時を重ねて経験が重なって出て来た
無意識の中に潜んでいた記憶

この運動は腰を据えて背骨を回転させる
背骨の形はS字その形を動かす
そうすると腰痛が消える

腰を伸ばす訳じゃない
腰からの動きの骨伝導を
引き出す動きなんだ！

すっと次の動きが無意識から出てきた

 

 
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