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【武術とは発掘】第2回 陰陽

taira

武術は陰陽という言葉で色々な秘伝を表現している。
秘伝とは口伝でもある。
知れば簡単に答えに至ることが出来るものが秘伝。

口伝の中の上級な言葉が秘伝なのかもしれない。

武術だけではない、東洋の身体論、思想に至るまで
陰陽を例えに伝えられている。

陰陽に秘された口伝。
それを発掘することは武術を学ぶ時に欠かせない。
武術とは秘伝抜きに完成することはない。

武術には特殊な習得の仕組みがあり。
正しい型と口伝、そして秘伝がなければ成就することはない。

遺跡を発掘するには地図が必要になる。
武術という大規模な遺跡にはたった一人が考えて感で進んでも
迷うような極めて巧妙なカラクリが存在している。

正しい師につき、正しい道を歩むことなく武術は学べない。
これも武術の口伝になる。

この世は全て陰陽に分けて例えることが出来る。
全てには両極があり、その間に全ては存在している。

空間で言えば、上下と左右があるから位置が決まる。
空間は更に回転もする。
地球その物も回転している。

熱いと冷たいの間に温度は存在する。
強いと弱いの間に力は存在する。

様々なものは2つの間を行き来して存在する。
動かない物は存在しないのかもしれない。
地球も宇宙の中で動き存在する。

全く動かない筈の石も地球の中で影響を受けて変形する。
時には川を流れ、全く移動しなくとも雨や風の影響で変形する。

その時石は上下や左右や回転のような外部からの影響で
形を変えて存在を維持している。

動くと止まるも陰陽だったりする。

この法則性は人の体にも当然同じように働く。

心も揺れ動き、体も動くし常に細胞単位で変化している。

武術とは心と体の動き(変化)において陰陽の法則を発見した。

それが僕の発掘になる。

全ての存在には陰陽がある。
体を動かす時には動かす空間の陰陽
上下と左右そして前後これが3次元の空間

その間で体を動かす。
上にジャンプするには下に力を発することが必要になり。
上だけの力の存在だけでは完成しない。

人の動きは三次元の間で自由自在に変化出来る。

それは陰陽を巧みに組み合わせて体を動かすから。

陰陽のバランスが崩れれば動きも崩れてゆく。
ジャンプの時に上に伸びるだけでは跳ぶことさえ難しい。
ただ下に力を発してもジャンプは拙く
下に力を発し上に伸び上がる必要がある。

これが現代の運動の先端かもしれない。

人が体を動かす司令も陰陽になっている。
これは現代においては未だ未知の領域になる。
そしてこれこそが古い時代の武術の根幹になる。

ジャンプするという自分の意思だけでジャンプは完成しない。
全ての動作にこれは当てはまる。

体を動かす意思にも陰陽がある。
陰陽はどちらか1つでは完成しない。

体を動かす司令は2つ
意識的運動司令と無意識的運動司令の2つは陰陽の関係にある。
この関係を巧みに繋ぐのが武術の型などになる。

武術の型は不自然な動きで出来ている。
何故このような変な動きをするのか?

そこに気がつくと武術に息が吹き込まれる。
武術の型はそのまま使うことはない。
これも柳生心眼流の口伝になり秘伝でもある。

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